年が明けたらオニカサゴが始まる。鍋にして食べると本当に美味しい魚でこの時期にぴったりなのだが、釣り方が分かってないのであまり釣れない。ボウズ続きでも頑張ってという気合の持ち合せはないので、サドンデスでやる。ボウズをくらったらシーズン終了。専用天秤を買ってみた。
オニカサゴは何を工夫すればいいのか分からずに大迷走している釣り物である。仕掛けは長さ1.5メートルくらいの吹き流し仕掛け。エサが底を引きずらないようにタナを合わせて、オニカサゴが飛びついてくるのを待つ。カサゴの仲間なので上から落ちてくるエサに反応するはずだから身エサがヒラヒラと落ちてきているように誘いを入れる。エサは支給のサバ短以外に、ホタルイカ、カツオのハラモ、シャケ皮、アナゴなどを試したが成果なし。仕掛けも釣れている人と同じ寸法で作っているのだが……何が悪いのかさっぱり分からないが、釣果はあからさまに悪い。昨年は初戦で2匹釣るも、2戦目はボウズだった。
釣れない魚のことほど考えてしまうのが釣り人の性である。上州屋・渋谷東口店で見つけたのが「オニカサゴ専用の夢の天秤」。形状記憶合金を使った天秤だ。溺れる者は藁を、釣れない釣り人は釣り具を掴む。この天秤がオニカサゴを釣るためにいかに適しているかを理解したわけではない。使ったことがないから使ってみたいというだけである。天秤のアームはしなやかで食いこみはよさそうだ。一方で柔らかすぎずに張りがあり仕掛け絡みは少なそう。アーム側のサルカンが親子サルカンになっており、3本針仕掛けで釣れるようになっている。線径が1.2ミリと細いので仕掛けを速く落とせそうなのもうれしい。
著者: へた釣り