大晦日と正月は伊豆の伊東で過ごす予定。大阪から母も来るので釣りはなし。となると旅の楽しみは専ら食事となる。朝食・夕食は旅館でとるので昼食のプランを練る。自分だけでなく皆が喜びそうな物を探す。究極のヒラソウダ料理らしい伊東の漁師飯、うずわ定食がすごく気になる。
伊東駅前から伸びる湯の花通りにある、楽味家まるげん、まるたかというお店で提供されているうずわ定食は、ヒラソウダをタタキにした「うずわ」をひつまぶしのように3通りの食べ方で味わえる。まずは青唐辛子と醤油を混ぜてそのまま食べる。お次はそれをご飯の上に乗せて「かっこむ!」。ご飯の熱がうずわの身に伝わってしまうとダメらしく、大急ぎで食べる必要があるそうだ。血糖値が跳ね上がる気がするが頻繁に食べられるものではないので気にしない。最後に出汁を頼んでお茶漬け(伊豆風に書くとまご茶)にする。これまたうずわ硬くなってしまう前に「流しこむ」のが流儀であるらしい。カイワリ込みウィリー十五目釣行で釣ったヒラソウダが本カツオに負けないくらいに美味で驚いた。うずわの味を覚えて今度釣ったときは自宅でうずわ定食を作れるようになりたい。
ほかにも気になる料理があり、妻や子供にもウケそうだ。伊東の珍味、ひゃくひろというのはマンボウの小腸のことらしく、ホルモンのミノに似た食感であるそうだ。梅肉とわさびで食べる。やっぱた刺は釣り人にとってはお邪魔虫のクロシビカマスのこと。ポン酢で食べるみたい。ちんちん揚げは魚とイカのすり身に野菜を混ぜて揚げたさつま揚げみたいなもの。専用ライター付き火星人は小さなイカを干したものでライターで炙ると踊りだす。万歳エビの唐揚げは深海のやどかりのようなエビを頭からバリバリと食べる。
著者: へた釣り