船からカサゴを狙って釣るのは初めてなので、餌をあれこれ考えたり、仕掛けをウダウダ考えたりしていた。カサゴ大会当日のお天気を確認すると、曇で凪。潮も濁りだしている。メバル釣りに最高の条件がそろっている。釣るのも食うのもカサゴよりメバルの方が好きなので悩み始める。
ブラクリ感覚でカサゴの潜んでいる根を直撃してやろうと、変な仕掛けを作る準備をしていた。錘は蛍光のナツメシンカーと丸錘。針はムツ12号の金と赤を買った。時間に余裕があれば丸錘は夜光かオレンジに塗ろうとも考えていた。針を結んで幹糸から枝スとして出すだけの仕掛けなので、量産が効くはず。予備の枝スを10本くらい用意しとけば準備万端だ。この時点では一応、真面目にカサゴ大会に参加するつもりだったわけだ。
そろそろ日曜日の天気・波・風の予報がでてるかなぁ~と確認してみると、1日曇りで、風もさほど強くない。湾奥は波なし。水温も13度以上と問題なし。潮も小潮に変わる1日前の中潮。これって……メバルを狙うための好条件がほぼ完ぺきにそろっている。週末アングラーのへた釣りにとって、こんな巡り合わせは何度もあるもんじゃない。カサゴ1本勝負でメバルを捨てると絶対に後悔するような気が…。カサゴしか釣れない仕掛けは使わずにメバル・カサゴ両方狙いに切り換えるべきだな。でないと、横でメバルが釣れたら船上でヒステリーを起こしちゃう気がする。
著者: へた釣り