毎週買ってる週刊モーニング。今週号は「ジャイアントキリング」と「鬼灯の冷徹」が休載な上に大好きだった「犬神もっこす」が最終回と寂しい号だったのだが、58ページの読み切り「アングリーアングラー」に救われる。意地っ張りフカセ旦那とセンス抜群釣りガール妻の対決…面白かった!!
旦那は塾の先生。ウキフカセでのクロダイ釣りに一家言も二家言もうざいくらいにあるようだ。海の近くに転勤して釣り三昧の生活を送っていたが釣果の方はあまり芳しくはないという、ちょっぴり残念な釣り師だったりする。少し遅れて単身赴任していた夫の元に引っ越ししてきた、この先生の奥様が高校生に見える童顔若妻(23歳)。元教え子であったらしい。
せっかく海の近くに越してきたので自分も釣りを始めようとするのだが……。旦那は釣りに関しては一家言も二家言もあるついでにちょっぴり偏屈だったりする。「釣りの最中は他人にかまっている暇はない」と奥様のおねだりを拒否しちゃうのである。奥様は仕方がないので、地元の釣りサークルに入って、釣りを始めるのだが……偏屈な旦那は、ルアーでの釣りに関して恐ろしいまでの偏見をもっていたりもする。ルアーマンはバカとまで言い切るほどに、嫌いらしい。「こんなのと一緒にせんでください!」という台詞の横に描かれた絵……ひどいw
そんなある日、奥様が89センチのシーバスを釣り上げ、一躍、地元アングラーの話題の中心になってしまう。偏屈旦那としては面白かろうはずがない。自分の釣りあげた最大サイズのクロダイをカイズ呼ばわりされたもんだから、こだわり釣り師の面子にかけて、夫婦での釣り対決へと発展していくというお話。
釣りを純粋に楽しむ奥様と釣り師の意地とプライドが暴走し収まりつかなくなっていく旦那の対比が釣り対決の場面で面白おかしく描かれていて、釣りをする人なら、ここまで酷くはないけど、気持ちは分かるよね~なシーンがいっぱい見つかるはず(実際、ルアーマンと餌釣りの人が堤防で大人げない喧嘩をしているのは何度も見たことがあるw)。釣りをしない人にはいい年して子供のままの男と無邪気に見えて大人な女の子の物語かな?
著者: へた釣り