LTウィリー五目第2戦で釣れたマトウダイを美味しく食べる方法を調べていると、この魚は別名「鍛冶屋殺し」と呼ばれる骨が硬い魚であることを知った。気をつけて捌かないと包丁の刃が欠けることがあるらしい。包丁が欠ければ「鍛冶屋儲け」の方が正しい気がするが…なぜ、「殺し」?
マトウダイ同様、「鍛冶屋殺し」と呼ばれている魚が梅雨のころに旬を迎えるイサキ。どうやらイサキが本家本元の「鍛冶屋殺し」であるらしく、その昔、和歌山の鍛冶屋さんがイサキを食べてその骨が喉に刺さって死んでしまったことから「鍛冶屋殺し」と呼ばれるようになった。別説に鍛冶屋ですらイサキの骨を断つ刃を鍛えるのは困難だから「鍛冶屋殺し」と呼ばれるようになったともある。別説の方が「鍛冶屋儲け」ではなく「鍛冶屋殺し」の説明にしっくりくると思うのだが、喉に刺さって本当に死んだからという説の方が有力だ。
イサキの骨ってそんなに硬かったかな? 昨年ハマって何匹か釣って食べたが、マダイやクロダイと比べて特別硬いという印象は残っていない。一方のマトウダイ。こいつの骨は本当に硬かった。へた釣りは骨を断つのに包丁ではなくキッチンバサミを使うのだが、骨を切るのに一苦労した。今のところへた釣りが釣った魚の中で最も「鍛冶屋殺し」な魚はマトウダイだといえる。イトヨリダイの骨もマトウダイと同じくらい硬いそうで、釣ってどちらが硬いか比べてみたいものである。
著者: へた釣り