散歩を兼ねて渋谷・サンゴ堂に活きイカパックセットを買いに行った。お目当ての携帯酸素ボンベとイカ袋はすぐに見つかったが、そのすぐ下に気になるポップを発見。「在庫特価ヤリイカ竿4999円」。あからさまな誘いに食いつくのは釣り人として癪だが我慢できなかった。お買い上げ~。
買ったのはハローキティロッドや女性向けのタックルのシリーズなどで話題になったエム・オンというメーカーの「シグナス ヤリイカ 185H」という竿。エム・オンは何度かブログで取り上げたことがあるので5年くらい前に倒産したと知っていた。安かろう悪かろうな竿なら釣られてたまるかと無視したところだが、ガイドはSICでそれもKガイドシリーズと書いてある。竿の値段はガイドの値段でほぼ決まると考えてよい。普通に考えると実売で1万円を切る竿ではない。メーカーサポートが受けられないので格安になっているのであれば、ヤリイカ専用竿をお試しで使ってみたいというニーズにマッチする。帰宅して検索してみると実売で1万6000円くらいで売られていた竿だった。
竿の作りはしっかりしている一方で、自重124グラムなので軽い。組み合わせて使うことになるフォースマスター3000とブイホルダーSP用のサポートも問題なく装着できた。150号のオモリをぶら下げてみると8:2あたりを頂点に曲がる先調子。ブランクはSG∞というグラスとカーボンのコンポジットになっており食い込みがよく、イカの引きに追随して粘ることで身切れを防ぐ作りになっているんだと思われる。ヤリイカ専用竿に関しては深場の勇者様に「安いのでもいいから買った方が」と勧められただけでなく、一之瀬Jr.船長からも「専用竿じゃないと…」と言われていた。得体のしれない竿だが、ヤリイカ専用竿である。どのくらい釣りやすくなるのか早く使ってみたい。
著者: へた釣り