釣りのお手伝いをしてくれるために船に乗ってくれる人を「中乗りさん」「上乗りさん」と呼ぶ。船宿によって呼び方が違うのかなと思っていたが、呼び分け方を教わった。操船免許を持っている人を中乗りさん、操舵はできない人を上乗りさんと呼ぶのが正しいそうだ。呼び分けは無理かな。
中乗り、上乗りというのは漁師さん起源の言葉ではないようだ。中乗りさんは「いかだの中央に乗って操る人」とあり、材木などを運ぶときに組んだ筏を操船する船頭のことを指した。木曽節で歌われている、あの中(仲)乗りさんのことである。一方の上乗りさんは「船や車で運ぶ荷物とともに乗っていくこと。また、その人」のこと。荷物の運搬などを手伝う人を指す。これらの言葉がいつから遊漁船でも使われるようになったのかは定かでないが、船長としての業務もできる人を中乗りさん、操舵はできない人を上乗りさんと呼ぶようになったみたいだ。わざわざ「操船免許持ってます?」と聞くのはおかしいので呼び分けるのは無理と思う。
著者: へた釣り