竹岡沖のカワハギが激渋すぎて…と泣きごとを書いたところ、遠く五島列島で未来のオモリを開発する釣り具界のドラえもん、近藤丈一名人が気にかけてくださっていたようで、「正月前にもう一度笑顔を」というエールとともに貴重な「SP炸裂」をお譲りいただいた。気合いを入れ直したよ。
今年の竹岡沖はここまで4戦。TKBこそ船別で1位を獲得したが、船中リミットメイクを果たしたのが一人だけだったというだけで満足できるサイズのカワハギを手にしてではない。狙っている25センチ以上のカワハギは開幕戦で釣った27.5センチのものが一尾のみという体たらく。今年に関してはデカハギ狙いの戦略を少しも進歩させられずに終わるだろうとあきらめていた。残る大会は金沢八景・一之瀬丸の感謝デー釣り大会のみ。毎年出ている大会なので惰性で出場だけはして2018年のカワハギは「どうしようもなく渋かったね」と締めくくる予定だった。
カワハギ釣りに正面から向き合う近藤丈一名人から喝を入れられたわけだ。誘わず寄せるというへた釣りのデカハギ狙いの愚策で中心的役割を果たしてくれているピカイチくん「SP炸裂」のアワビ貼りブレード版を2個お譲りいただけた。添えられていた手紙には「正月前に笑顔を期待しています」と書かれている。「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」というコピーが実は大嫌いなのだが、「絶対に投げ出してはいけない戦いが、そこにできた」。勝ち負けには拘らないが、最後まで諦めないで信じたことをやり切る。
著者: へた釣り