2年前に白間津でのシマアジ釣りで釣れたスマがサイズのわりには美味かったので全身トロと呼ばれることもある魚だと記憶した。記憶は妄想に変化し、その美味しさはどんどん格上げされてしまっていた? 食感は確かにトロっぽかったが脂の旨みは今ひとつ。寒イサキは安定の旨さ。
スマはヤイトガツオとも呼ばれ背側が中トロで腹側が大トロ…つまり全身トロの味わいとされている魚だ。薄いピンク色の身は確かにトロに似ておりこれは旨いに違いないと箸を付けたのだが…食感はトロっぽかったものの脂の乗りは期待通りではなかった。美味しくないわけではない。滅多に釣れない極めて美味しい魚だという思い込みがあったため、こんなもん?と肩透かしにあった感じ。1メートルになる魚なので40センチだとまだ脂が乗ってない? でも、2年前に釣った物はもっと小さかった。カツオの仲間なので個体による当たりはずれが大きいのかな?
久里浜沖のコマセ五目ではお目当てサイズが釣れなかった寒イサキだったが、白間津沖では40センチ級のご立派サイズが釣れた。腹にラード状の脂がしっかり乗っているとまではいかなかったが、身にしっかり脂の旨みと甘みが感じられて安定の旨さだった。でも、イサキ狙いで釣ったイサキに比べると、シマアジ狙いで混じったイサキは美味しくたって満足度が低い…というのは釣り人の我儘かな?
著者: へた釣り