ブラクリはどうしてこんな名前に? 一番有力な説は和歌山弁でぶらさげる、つりさげる、つるすなどの意味を持つ「ぶらくる」が転じたというものだった。でも、さらに調べてみると、ブラクリは、横浜の金沢八景が発祥だという説も…横浜に転勤してきた和歌山の釣り人が命名したのかな?
南海電鉄和歌山市駅の近くにその名も「ぶらくり丁」なる商店街があるそうである。江戸時代は道に面する間口に応じて税が課されており、その影響で間口の狭い店が多く、商品は軒先にぶら下げて陳列していたんだそうだ。現在でもドン・キホーテぶらくり丁店があるくらいだからそれなりに栄えた場所なんだと思う。ブラクリに掛かった魚の姿がぶら下げられた商品に似ているというのは分かる気はする。と納得していたら、ブラクリという釣法は金沢八景周辺で1970年代に始まったものだという話も。磯の岩礁帯やカジメの林の中にオモリ+針のシンプルな仕掛けを打ち込んで根魚を引きずり出していたんだそうだ。その釣り方が全国に広がっていく中で、和歌山県でブラクリという名がついた? あるいは、横浜でブラクリを編み出した釣り人の一人が和歌山出身で、魚が釣れると「ぶらくる~♪」と喜んでいた?
著者: へた釣り