大して上手くはならないが上手くなりたいという欲だけはあるので上手に釣っている人を観察する。タチウオは前傾して上半身を船べりから乗り出すように釣る。ビデオの三石忍先生もでもタコ3杯♪釣行の船長さんもそうだった。湯浅政明監督版デビルマンの走る姿みたいで格好いい。
格好いいから真似したわけではないが、すぐ左隣で倍のペースで釣られると真似してみるしかない。へた釣りは竿を水平位置で止めるウィリーシャクリが一番慣れているのでどの釣りでもウィリーみたいな釣り方になってしまう。タチウオも水平位置でラインスラッグを出さずに竿が止まるように釣っていたが、湯浅版デビルマン(DEVILMAN crybaby)風の前傾姿勢で釣ってみると、竿先を下ろした状態から小さく鋭くシャクルことができるので30センチ刻みなど小さな幅を鋭くキビキビとシャクりやすいことに気付く。アワセに行くときも竿が下を向いている分、アワセの幅が長くしっかりアワセられる。アワセ幅に余裕があるため最初は少し聞く感じで竿を持ち上げタチウオが乗った感触が伝わって来てから強くアワセていたように見えたのだが気のせいかな?
タチウオという魚、これまで釣ったことのある魚の中で最もコミュニケーションが取れなさそうな外見をしている。まずあの乱杭歯である。剥き出しの刃を複数本口から突き出している物騒なヤツである。目には感情が全く感じられない。なんにも考えずに餌に食らいついてくるサイコな魚な気がしている。デビルマンになって戦う相手にちょうどよい。戦闘的なスタイルなのもタチウオ釣りの気分を盛り上げてくれる気がするしね。
著者: へた釣り