第13回かみやカワハギ大会が行われる日曜日は凪のはずだったのに予報が変わった。午前中は北風10メートル。北風なので大時化ではないが時化には違いない。3週間前の台風中継並みの時化海での大会の記憶が生々しいのでなんだか気が重い。心以外の準備は万全にしておく。
時化神さまと呼ばれる、この人が船に乗るといい確率で時化るという巡り合わせの人がいるそうだが……もしかしてへた釣りと羽田・かみやの組み合わせは時化神さまを顕現させる組み合わせかもって気がしてきた。10メートルとはいえ北風なので釣りにならないほどに荒れないとは思うが、釣りにくくなるのは間違いないし、ポイント移動では相当飛沫を被るだろうなぁ。最高気温は15度くらいの予報である。できればあまり濡れたくないものだが……。
今年の竹岡沖はワッペンサイズのカワハギが元気すぎて誘いすぎたりアピールしすぎると狙っているサイズより前にワッペンサイズの猛攻に遭って餌が一瞬でなくなる。へた釣りの愚策の多くはアピール力では他人に負けないという方向で考えられているので、投入するタイミングがすごく難しい。底から30センチから50センチ浮かせてほとんど誘わないという方が型狙いには有効だったりする。いつも通りの仕掛けと誘ってはいけないとき用の仕掛けを太刀メタルVer.と普通のフロロVer.で用意する。
誘い過ぎてはダメだが、それでも大型のカワハギを寄せなくてはならないという条件だと、エサの臭い(アミノ酸)でカワハギを寄せるハギポンが戦略の中心となる。江戸前釣りサーキット大会カワハギの部に参加したここ2戦で、ピカイチくんやアワビ貼りブレード、ラバマックスといったアピール系の愚策を封印しながら数も型もそれなりに戦えているのはハギポンのおかげだと思う。ほとんど誘わないでカワハギからの魚信の回数が両隣の人より圧倒的に多いのだからそう考えるしかない。今週も2.5キロ分のハギポンアサリを仕込んでおいた。
著者: へた釣り