1匹丸々お頭付きで背開きにし天日に当てて干物にして頂いちゃう。釣り人冥利に尽きる贅沢な魚の食べ方だ。大衆魚のアジをではない。高級魚のアマダイを開き干しにしちゃうのだからたまらない。美味しかったかって? 美味しかったに決まっている。ほのかな身の甘味に舌肥ゆる秋♪
二枚潮に苦しめられるもなんとか2匹釣ることができた破局は回避したものの復縁はおあずけアマダイ釣行。サイズは2匹とも25センチ以上30センチ未満。干物にするには脂の乗りに少々不安がなかったというと嘘になる。味噌漬け、酒蒸しなど味を足せるほかの料理法も考えたが……一番食べたかったのは干物だった。干物にすることで水気が多く柔らかい
アマダイの身は硬く締まり、身のほのかな甘みが凝縮されて際だった美味しさになる。醤油も大根おろしも使わずに干物の塩味だけで食べるのがオススメだ。脂の乗りは予想通り少し物足りなかったが、次にはもっと大きいのを釣ってもっと美味しいアマダイの開き干しを作っちゃおうという野望を抱かせてくれる。
秋の味覚といえば、北海道の師匠からアキアジが到着した。今年は釧路沖での船釣りと止別海岸での陸釣りの2本立てでやられているようで、2週間ほど前にも止別海岸で釣られた婚姻色が出たアキアジが届いた。今回届いたのは釧路沖で釣られた銀色のアキアジ。川への溯上直前に釣られた止別アキアジはイクラが食べ頃。一方の釧路沖の銀色アキアジは身を食べて絶品だ。止別アキアジは♀が、釧路沖アキアジは♂が送られてきたので、北海道の師匠には大感謝である。
著者: へた釣り