東京湾で釣れる金アジと呼ばれる居着きのアジは本当に美味しい。自分で釣ったというバイアスもあるのだろうが、某超有名ブランドアジを食べて「これなら東京湾の方が…」と思ったことが何度もある。もちろん口には出さない。東京湾の金アジには走水以外にもブランドアジがいるみたい。
走水黄金アジと言い張れるのはどの海域で釣れたアジなんだろうと調べていると、「猿アジ」という走水とは違うブランドアジらしき名前に行き当たった。東京湾で猿といえば猿島。猿島近辺で釣れる金アジのことを猿アジと呼ぶようで大津港や新安浦港のアジ船は猿島沖の様子がよければ猿アジを狙って出船するようだ。春先が産卵期で荒食いするのででっぷり太って美味しいそうだ。走水にも近いので30センチ級が多いらしい。
ほかにも金アジのサブブランドのような呼び名がついたアジがいないかと調べてみると「ベイブリアジ」というのがいた。横浜ベイブリッジ沖で釣れる金アジのことで漁師さんが網を入れられない場所で釣れるアジは脂の乗りが抜群であるらしい。6月に釣れるベイブリアジはおろすとラードのような白い脂が見えるほどに脂が乗っていて絶品とのこと。サイズは25センチくらいまでと湾奥サイズみたいだ。
本牧沖の埋め立てが進んで釣れるポイントは狭くなったが「下根アジ」というのもいるようだ。釣っている写真を確認すると、南本牧埠頭のストラクチャの近くだった。大きいアジが釣れると言われている「壁前」が下根かな? 一番美味しいのは10月から11月にかけてらしい。新山下・打木屋が下根アジ狙いで出船しているようだ。意識してなかったが下根アジは何度か釣って食べたことがある気がする。
著者: へた釣り