へた釣りは軟体動物を狙って釣らないと決めているが、美味しいイカやタコが釣れたら家族が喜ぶので持って帰る。マゴチに混じるマルイカ、スミイカ、カワハギに混じるマダコは非常に喜ばれる。「タコ寄せライト」を見つける。カワハギ釣りのときこれを白いオモリの近くに付ければタコが寄る。
へた釣りが軟体動物を好んで釣らない理由は怖いのである。足が8本も10本もある生き物の存在は想像を絶する。たくさん生えている足には吸盤である。宇宙からやってきた生命体であるという説もあるようだが、そんな得体のしれない生き物とはなるべくなら関わり合いになりたくない。イカはスミを吐くせいで取り扱いに注意が必要なのも面倒だ。マダコはグニュグニュとした体で力強く手や腕にからみついてくると鳥肌が立つ。釣り上げたらキャーキャー言っているだけで、タコを触る気になれず親切で勇敢な横の人にクーラーに入れてもらったことすらある。そんなわけで軟体動物、特にマダコは釣りたくはないが釣れたら家族が喜ぶから嬉しいという実に困った位置付け。
マゴチ釣りの最中にイカをわざわざ狙おうという気はないが、カワハギの最中にちょっといたずらでタコを狙ってみるというのは面白いかもしれない。タコ寄せライトは8Hzの赤色点滅LEDなのでカワハギにも効果がありそう。ライトの周辺には金色の反射シートが付いており、日光とLEDの光が反射シートに乱反射することでタコに強烈にアピールするんだそうだ。本来はテンヤ、タコエギ用のライトだが、カワハギ釣りの根がきついポイントで投入すればマダコを狙えそう。夜光や白のオモリならタコが抱きついてくるし、へた釣りのカワハギ仕掛けはオモリ近くに3本針密集型なので抱きついてくると高確率で針掛かりする気がする。今季カワハギ釣りなのになぜかよくマダコ釣ってるなってことになってたら、こっそりタコ寄せライトを使っているかも。
著者: へた釣り