下手にしては健闘したものの5グラム差で表彰台を逃した上州屋カワハギ大会の最大の反省はアサリを潤沢に持って行かなかったこと。締め塩すら持ってなかったので冷凍エサを使い始めた後半で大失速。カワハギ釣りにおいてアサリを好みの状態に仕上げておくのが大事なのを思い知る。
冷凍エサでもカワハギは釣れる。というのも冷凍エサと自分で剥いたエサを同時に投入したときに、冷凍エサだけ食い残されたという経験はしたことがない。カワハギ釣りでエサのアサリを自分で剥く理由は、好みの大きさ、硬さにアサリをカスタマイズできることだと思う。へた釣りの好みは少し硬め。大きめのアサリを使うことが多いので水管は外してベロを2回縫ってから針先をキモの黒い部分で止めるように餌付けする。硬いのが好みなのはエサを一撃でむしり取られるのではなく、何度も何度も吸い込むようにして食べさせたいから。何度も吸い込むうちに針まで口の中に入ってくれる確率が上がるのではと考えている。
上州屋カワハギ大会ではワッペンサイズのカワハギの猛攻とサバフグ禍によって、エサのアサリの消耗が激しかった。釣る時間を2時間ほど残してハギポンアサリが品切れ。船宿でもらえた冷凍アサリを使って釣ることになったのだが、エサが変わるとここまで釣りの感じが変わるものなんだとビックリした。もらったアサリは柔らかいのでワッペンカワハギに一度啄ばまれだけでなくなってしまう。水管もベロも柔らかいので対処のしようがなかった。「アミノシュリンク」という締め液は持っていた。30分くらい漬けてみたが好みの硬さまでは締まらない。
締め塩を持って行ってれば締められたかも知れないが、それ以前にアサリは余っても、というより余るくらいでちょうどいいと割り切って潤沢に準備しないとダメだよなと、ケチな自分を呪う。へた釣りのカワハギ釣りは、炸裂ピカイチくんとハギポン頼みのところがあるので頼みの綱が切れたら、釣れる気がしないし、実際に釣れない。1万円近い乗船料を払っているのに1000円のアサリ代を惜しんじゃダメ。これが2017年のカワハギ開幕戦で掴んだ一番大事なこと。
著者: へた釣り