これまでにもオキアミの加工には何度か挑戦したことがあるが、シロップを使って不凍処理をすると手がベトベトしてどうも具合がよくなかった。もともと不凍処理してあるオキアミでならどうだろう? 船でもらった付けエサ用のオキアミが余っていたので、ダメ元でハード加工に挑戦してみた。
ここしばらく 勇者様のオキアミを使っていたのだが、思った以上に具合がよかった。冷凍庫に入れても凍らないので不凍処理してあると思われるのだがべたつかない。身がほどよく締まっており少々乱暴にシャクっても針からずれたり外れたりしにくい。これは使い続けたいと思ったが、 勇者様に毎回作ってもらうのは気がひける。自分でなんとかできないものかと調べてみたが、多くのオキアミ加工のレシピはシロップだったりハチミツだったりを使う物で手がベトベトになりそう。賢者様のレシピはグリセリンを使うという物でこれなら手がベトベトしない気がしたが適切な濃度が分からないので手を出しにくい。
何か方法はと考えて…なんてことはない既に不凍処理されている市販のオキアミをハード加工すればいいんだという技術も知識もないけれど金に糸目はつけねぇぜな方法に思い至る。市販のオキアミはハード加工済みだが、もう少し硬くしたい。やることはグルタミン酸をオキアミにまぶすだけ。より水分が抜けやすいように尾を切った物とそのままの物の2種類を用意してみた。余計なことをしないとへた釣り印にならないので、エビパウダーで臭いを強化して、ニンニク由来のアルギニンパウダーでアミノ酸を添加。冷蔵庫で1日キープしながら身の締まり具合をチェックしてちょうどうよさそうなタイミングで冷凍庫に移すつもり。
著者: へた釣り