「リールは所有感、竿は気分が大事」と思っている。メタリアカワハギMMH-175は初めて使った日に釣り大会の表彰台(それも2回も)をもたらしてくれたわけで、何かの間違いを起こしてくれる縁起のよすぎる竿になった。その翌日、大吉は凶に還った気もするけど悪いことは忘れるのが吉。
リールは「そのリールのオーナーであることが幸せ」と感じるのが大事だと思う。へた釣りの場合だとフォースマスターシリーズがこれにあたる。銀色のボディと手へのフィット感、見やすい液晶ディスプレイが気に入って、釣行後はピカピカになるまで磨いているし、2年に一度はオーバーホールにも出そうと決めた。メカなので車とかバイクとかそういった物に近い感覚で愛でることができるのがリールじゃないかなぁ。
一方の竿は「この竿なら釣れる気がする」という気分が大事だと思っている。メタルトップだAGSだというスペックすら、繊細な釣りとは無縁のへた釣りにとっては釣れる気分を盛り上げてくれる一要因に過ぎないようなwww このシリーズは釣れる気がするなんて竿の選び方をすることも。リアランサーや海明がそう。いい加減な…と言われそうだが、実際、そうして選んだ釣れる気がする竿は釣れるのである。逆に、性能は十分なはずなのになぜか釣れる気がしなくて使われなくなった竿が何本もあったり。
インプレなんて上等なもんを書く気も書く能力もないが、メタリアカワハギMMH-175で2釣行した感想を書いてみる。一番の関心は、メタルトップ+AGSがもたらしてくれる情報量がこれまで使っていた竿よりどれくらい増えるかだった。確かに手元に感じた違和感の回数はこれまでの竿に比べて飛躍的に増えた。カワハギが幹糸に触れてくるサワッとかザワザワといった感触が分かるような分からないような……そういう感触を感じたら誘い下げて食わないかなぁと試してみるわけだが、食ってこない。誘い下げ方が悪いのか? それとも違和感の正体はカワハギではないのか? まだ2戦しかしてないのでこの辺よく分からない。
はっきりと穂先に出る魚信も増えたと思うが、釣り方を修正する必要があるみたい。DKOチャンプのH江超人から「魚信を見過ぎです」と注意された。魚信のほとんどは宙で出しているので勝手に食い込むのを期待しているのだが、もっと積極的に掛けていく、あるいは食い込ませる操作をすれば、せっかく増えた魚信を物にできる確率があがるのかなぁ? よほどタルマセた状態でなければ、知らないうちにエサが取られていることはほとんどないので、竿が知らせてくれる魚がいるよって合図にもっと上手に対応できるようになれば、もっともっとカワハギが釣れる気がする。
せっかくの機会なのでH江超人にMMH-175の特徴を聞いてみた。実際に竿を持たれて、「あまり使ったことはないですが」と前置きはされたが「宙でも底でも何でもできるオールラウンダーと考えていいと思いますよ」と教わる。オモリを浮かしても、底に着けても勝負できる竿と考えていいのなら、良型を狙って底付近で縦の釣りをしたいへた釣りにとって先発一番手のエースな竿になってくれるのではないかと期待している。
著者: へた釣り