万策尽きた感のあるオニカサゴ。試してみたことへのレスポンスが悪いので、試行錯誤の正否を知ることなく終わってしまう。釣れないのでやってることが正しいのかどうか分からないってこと。東京湾でこのまま続けても突撃→玉砕の二百三高地。魚影の濃い伊豆で練習するのが正しい?
カワハギやウィリーは、東京湾で練習して伊豆に行けば癒されるという展開になることが多い。シビアな条件の東京湾で釣行を重ねると、伊豆の釣りの神様は「そんな根詰めてやらんでも魚はいっぱいおるから釣らせてあげるがな」と温かく迎えてくれる。カワハギにしてもウィリーにしても釣行すれば魚はさまざまなヒントをくれる。そのヒントを基に釣り方を工夫する。この試行錯誤の繰り返しが楽しい。へた釣りにとっての釣りとはトライ&エラーの積み重ねである。
オニカサゴに関しては、トライ&エラーが全くできないままに3シーズン目を迎えてしまった。これまで10釣行してキープできたオニカサゴは3匹だけ。しかもうち2匹はオニカサゴのデビュー戦で釣ったもの。以降9釣行で1匹しか釣れていない。餌、仕掛け、竿と見直しはしてきたのだが、オニカサゴは応えてくれないまま。試したことの正否が分からぬ状態で意地になって突撃→玉砕を繰り返しているだけだ。何が悪くて釣れないのかが思い付かなくなってきた。
東京湾のオニカサゴがヒントをくれないなら、伊豆のオニカサゴにヒントをもらいに行こうと考え始める。宇佐美・治久丸の釣果を確認するとボウズをくらうことはほとんどなく、いい人だと4、5匹は釣っている。もし伊豆でもオニカサゴが何もヒントをくれなかったら、この魚とはよほど相性が悪いってことなんだろう。
著者: へた釣り