25~30センチの東京湾で釣ったアジを食べてハズれたことはないが、4月と旬ではないのに久々に大当たりした。程よくとほろ酔いが苦手な夫婦は人生二度目の仲良く束釣りで何匹か混じった25センチ超のA5ランクアジを刺身にすると表面がぬらぬらとしており箸が滑りそうな脂の乗りだった。
横浜沖のベイブリッジ周辺で釣れる東京湾居着きのアジはベイブリアジと呼ばれ、釣り人だけが知るブランド魚だとは知っていた。ベイブリアジこそが東京湾のアジの中でも至高とする人たちもおり、6月の釣行を勧められる。横浜沖でのアジ釣りはこれまで何度か挑戦してきたが、新山下から乗ったのに本牧沖での釣りになったり、ベイブリッジでは釣れたもののお刺身サイズが釣れなかったりと、これぞベイブリアジな一尾には出会えていなかった。
やっと出会えた。3月なのでお腹に白いラード状の脂が…とまではいかなかったが、お刺身の表面が脂でぬらぬらと光って見える。口に入れるとアジの脂の旨みが口中で大爆発する。今までで一番とまでは言い切れないが、この1年で食べたアジのお刺身では一番美味しかった気がする。推しの人たちが勧める6月のベイブリアジは絶対に行く。25センチ超のA5ランクアジが釣れるまで通ってもいいくらい釣りたい。そして食べてみたい。
著者: へた釣り