5月14日の釣行は、ポイント横須賀大津店で待ち合わせ。早く着いたへた釣りは仕掛けを物色して師匠ご一行が来るのを待って餌を買おうとしていたのだが……師匠「ジャリメ60g」、師匠の釣友「ジャリメ60g」、師匠の釣友2「ジャリメ60g」……ジャリメじゃないとシロギス釣れない?
へた釣りは実はジャリメという餌を使ったことがなかった。船釣りでのシロギスで船宿でもらえる餌はアオイソメだし、投げ釣りをしに行くときもアオイソメしか使ったことがない。師匠に「ジャリメだと釣れるんですか?」と聞くと、「シロギス釣りにはジャリメ以外の餌を使ったことない」という明快なお答え。へた釣りの注文は「ジャリメ40gとアオイソ40g」。使ったことのない餌だけを買うのが怖かったからだ。
ボートに乗り込み、ジャリメのパッケージを開けてみると、アオイソメより細く小さいというだけで色や外見はアオイソメとさほど変わらない。イワイソメや北海道で使ったことがあるエラコのように臭いが強烈なわけでもない。グラム当たりの値段が1.5倍するほどアオイソメと違いがあるようには見えない。
■同じように付けたジャリメとアオイソメなのに魚信の差は歴然
ところがである。実際にアオイソメとジャリメを付けて仕掛けを投入してみると、ジャリメの方が圧倒的にシロギスの魚信が多いのであった。餌付けはなるべく同じ条件になるように尻尾の方から4センチくらいを使った。チモトまでこきあげ垂らしは1センチくらい。アオイソメの方が若干太いかもしれないが、尻尾の部分なので人間の目にはそれほど大きな差があるようには見えない。それでも、ジャリメはアオイソの倍以上の頻度で魚信が出る。「シロギス釣りにはジャリメ以外の餌を使ったことない」という理由が分かる気がするほど、差は歴然としている。
その理由はとよく観察していると、アオイソメよりジャリメの方が垂らしの部分がウニョウニョとよく動くのである。細くてひ弱そうに見えるジャリメの方が実は元気で針で通し刺しされてもタフなやつなのであった。アオイソメよりも少し柔らかく餌付けしたあとの動きもいい。シロギスがジャリメしか食わない理由はこれかっ!
著者: へた釣り