日本人が一番好きなお刺身がマグロのトロ。負けないくらい脂が乗って旨いということでアカムツを白身のトロと呼ぶ人がいる。ならばカイワリはアジ科のトロでいいんじゃないかと思っていた。表現として陳腐だし魚種としてマイナーすぎると封印していたが解禁する。カイワリはアジ科のトロ!!
ウィリーもカブラも無視するカイワリなんて大嫌いだぁあで釣れたカイワリは釣れたらすぐにエラを切ってバケツに放って血抜きをした。それほど血は出ないので5分ほどしたら生きてまだ泳いでいるうちに海水氷を張ったクーラーで氷〆にする。氷〆した方がバケツでひっくりかえって死んでしまったものより断然旨い。今回釣れたのは20センチより少し大きな物。25センチ超えのお刺身最強サイズではなかったが、季節的なものかたまたまいい群れにあたったのか脂の乗りが絶品だった。箸が滑りそうなほどに光沢を放つ身を舌に乗せるとカイワリらしい甘みのある脂が口の中にぱっと広がり半分くらい溶けて消えてしまったように感じる。脂の旨みを楽しんだらプリプリとした身の食感を楽しむ。釣行翌日が旨みと食感のバランスが最もよい。すっきりとした日本酒との相性は抜群だ。
著者: へた釣り