アマダイから「スローな誘いにしてくれ」と言われた気分だ

頭の作りがいたってお子様なので、魚信が多い釣りが好きだ。魚信がなければなんとか魚信を増やそうという努力ばかりしてきた。アマダイに関しては努力が仇となる。アミノ酸漬けオキアミ＋底で餌を跳ねさせる誘いの成果は、ほかの魚ばかり釣れてアマダイは……考え直す必要あり？

アマダイの釣り方を調べてみると、あまり誘い過ぎずにスローな誘いがよいとされていた。理由は、誘いすぎるとゲストが増えるから。あまりというか全く他人の言うことを素直に聞かないへた釣りは、ウィリーみたいな鋭いシャクリをいれた方が魚信が増えて楽しいと思い、底をトントン小突いて、ビュンと激しくシャクって魚信を出すという釣り方をしている。これがうまくいっていたし、アマダイもそれなりに釣れていたので、誰かのパパみたいに、「これでいいのだ！」と考えていた。

海の状況は釣行毎に変わる。コチにオニ、レンコ……肝心のアマダイは？釣行は、様子がおかしかった。いつもはこれが釣れたら底から餌が離れすぎの目印にしているキダイのタナが低かった。釣り方を変えないなら、キダイを避けて底に下針が這っているタナで竿を跳ねあげるように誘うしかなかったのだが、動かした餌はゲストの皆さんにことどとく食べられてしまう。オニカサゴやイネゴチはアマダイと同じ底床魚なので、攻めるべきタナは合っていたと思うんだけど……。

ここで悩み。誘いを入れるといろんな魚に餌を見つけてもらいやすくなり、魚信が増えるのは間違いない。スローに少しだけ誘うと、ほかの魚は餌に気づかず、アマダイだけは餌に気づくという理由がどうしても分からない。誘うと魚信が多すぎて餌持ちが悪いってだけの理由なら、誘っていろいろ釣った方が楽しいわけで、スローな誘いにアマダイだけが反応する理由を考えたのだが思いつかない。6戦目を終えたところで、アマダイ釣りの迷宮の入り口に立ったような気がしている。

Want you 俺の餌に　食いついてくれ
誘いすぎた男の
腕を憐れんで

2014年03月02日 15:07

著者: へた釣り