H賀達人が昨年カマス釣りが面白いと話されていた。カマス? 紀伊半島で釣りをしたとき、仕掛けが落ちていかないくらい釣れて嫌になった魚という認識だったのだが、それはヤマトカマス。相模湾で釣りの対象となるのはアカカマスで別種だ。深場版カワハギと紹介されていて気になる。
伊東に釣りに行ったときに必ず立ち寄る干物屋でカマスの干物が2種類売られており、ずいぶん値段が違うので、「これは、何が違うのですか?」と店員さんに質したことがある。「安いのはミズカマスで、高い方がホンカマス。味が全然違います」。ミズカマスがヤマトカマスの別称で、ホンカマスがアカカマス。そのときはカマスが釣魚だという認識がなかった(少なくとも自分の釣ってみたい魚になるとは思っていなかった)ので、ふ~~んと聞き流して、別の干物を買った。
最近、妻1号が干物作りにハマっており、アジでもイサキでもメバルでも、釣ってきて2、3日で食いきれない分は保存の効く干物に加工してくれる。カマスといえば干物にすると最高のお魚の1種なわけで、釣ってくれば妻1号も喜ぶに違いない。H賀達人がカマスの話をしていたのは昨年の今頃だった記憶がある。調べてみたら……残念ながらまだ始まっていなかったが、歯が鋭い獰猛そうな魚なのに、意外なほど繊細な釣り物であることを知る。深場のカワハギ釣りと例えられることもあるようだ。
仕掛けは3本針の胴突き仕掛けで餌はサバ短、錘120号~150号。水深100メートルくらいを攻めることが多いらしい。カマスは群れで回遊しているらしく、群れに先回りして、仕掛けを投入。底に錘が着いたら50センチほど底を切ってから、竿を上下させたり、誘い下げで魚信を出していく。経験のある釣りでは釧路沖の北海道五目が似てるかな? あんな口して餌取りが上手らしいが、即アワセだとかからない。前魚信があったらクワセの間を作って鋭くアワセるといいらしい。このあたりがカワハギ釣りに似ているってことなんだろうか?
釣期は10月後半から11月かな? 電車釣行可能な船宿は見つからなかった。行くならプチ遠征になっちゃいそうだ。
著者: へた釣り