1本針でロングハリスの仕掛けは自分で作った方が安上がりだし、まめに針を交換できるので釣果もよいことが多い。ワラサ・マダイの仕掛けも基本的に自作なのだが、市販の仕掛けがどうなっているのか気にはなる。釣り具屋でマダイ用の市販仕掛けを見ると、針が赤い。どうして?
ワラサ・マダイ用の仕掛けの自作は、トルネードベーシック船ハリスの3.5号、6号、8号と真鯛王の9号、10号、12号を組み合わせて作っている。針の色は金色とオキアミカラーを用意した。金色は付け餌を海中で目立たせたいとき用、オキアミは目立たせたくないとき用と使い分ける。チモトの編み付け補強はせずに普通に内掛け結びで針を結んでいる。ビーズ類も特に使わないというシンプルそのものな仕掛けだ。
デビュー戦でワラサ・マダイともにボウズをくらったので、なんか仕掛けに工夫の余地はないものかと、市販仕掛けのタナを眺めていたのだが、そろいもそろって針が赤色。赤色の針じゃないとマダイは釣れないといわんばかりに赤い針の仕掛けが目立つ。赤色は海中では黒っぽく見えて、光が届きにくい深場では見えにくい色という程度の知識はある。マダイが赤いのも海中で見えにくいため。マダイが生息する層では赤色がちょうど魚の目からも発見されにくい色ということなのだろうか?
ダイワの仕掛けの説明には「マダイのDNAを刺激する赤針仕様」とある。DNAを刺激すると言われると、釣り人の知識を凌駕しているわけで、マダイは釣れなくても人間は釣られちゃいそうになる。オーナー針のマダイ仕掛けの説明には「赤色効果でツケエが膨張して見え、マダイの喰い気を誘う」と書いてある。赤色効果でツケエが膨張という件がどうしてもよく分からない。赤は海中では黒く見える=餌のシルエットに影響を与えないとなるはずだと思うのだが……何か根本的に間違えているんだろうか?
市販のマダイ仕掛けの針はどうして赤ばっかりなんだろうか? いろいろ調べたり考えたりしたけどもよく分からない、というのが結論。分からないときは師匠にメール。「マダイ針が赤いのはどうして?」。師匠からのお返事は「ただのおまじないです。実際は金でも銀でも黒でもあんまり変わりません(それぞれ100匹ずつ釣って、ちょっと偏りがでる程度)」。う~~~ん、納得!!! 船宿の仕掛け解説にも針色は何がいいという記述は見つからない。というわけでマダイ仕掛けの針色はその日の気分次第ってことにしようと思う。
著者: へた釣り