ワラサ釣りに行ったときのこと。船長さんはシルエットの大きな餌付けを好む人だったようで、「オキアミは3匹、最低でも2匹。サンドイッチでもOKですよ~」。オキアミを複数匹付けるのは分かったが……サンドイッチ? 昼食用にハムとタマゴのサンドイッチは持ってきているけど……。
ワラサ釣りはコマセの煙幕の中に漂う付け餌をいかにワラサに食わせるかが勝負。餌を大きく付けて見立たせた方がいいと言う人と、コマセにうまくまぎれるように1匹をまっすぐ丁寧に付けた方がいいという人がいる。前回乗船した一之瀬丸の船長さんは大餌派。「オキアミは3匹、最低でも2匹。サンドイッチでもOKですよ~」というのは餌はとにかく大きく見えるようにという指示。で、分からなかったのはサンドイッチ。本気で昼食用のハムサンドを針に刺そうとしたわけではないが……何のことか分からず途方にくれる。
「サンドイッチって何ですか?」と船長さんに聞くのはさすがに恥ずかしいので、周りの人が「サンドイッチ」を餌にしてないかとキョロキョロ。サンドイッチらしきものを餌にしている人は見当たらない。隣の人(ワラサを2匹釣った)とオマツリをしたので、ビシに絡んだ針を外していると、オキアミではない白い餌が付いている。「イカタン使ってるんですか?」と聞くと「サンドイッチにしてます」と教えてくれる。どうやらサンドイッチはオキアミの間にイカタンを挟むことだったようだ。オキアミだけより餌持ちがよくなりシルエットも大きく見えるという効果があるそうだ。
著者: へた釣り