苦手な釣りは多々あれど上手くいった験がほとんどないのがオニカサゴ。誘わなきゃ釣れないと教わり、誘い過ぎと指導され、置き竿で釣っている人のすぐ横で1日手持ちで頑張ってボウズをくらってしょんぼりと帰路につく。家には鍋の用意が…野菜と豆腐だけの鍋は敗北の味がする。
釣れる気が全くしていないのに、毎年何戦かする。時期は冬の寒い時期。お鍋にして最強の魚の1つなので、なんとか1匹くらいはと気合を入れて釣行するも…4年間で12釣行して釣れたのは3釣行で5匹だけ。75%の確率でボウズなわけだ。釣っている人はコンスタントに釣っているわけでここまで釣れないのは何かが間違っているはずなのだが何が間違っているのか分からずに無為に釣行を繰り返してしまっている。それでも止められないのは……美味しかったという記憶が消せないからだ。
サニー商事から発売された「ハイブリッド天秤 ONI」が気になる。弓型のステンレスアームが天秤と道糸をつなぐ部分より高い位置まで大きく湾曲している。2.4ミリ径のステンレスアームの先は1.2ミリ径の形状記憶線になっており、この部分がしなやかに動くことで「誘いを入れた時に仕掛けが漂い落ちる」ようになっている。ゆっくり誘い上げて落としたときに海底近くをゆっくりと漂いながら落ちていくことでオニカサゴが飛びついてくるのだと思われる。形状記憶線のおかげで食いこみも良さそうだ。
著者: へた釣り