古くはパソコン、最近ではスマホがそうだが、買ってしまってから1年も経たないうちにもっといい製品が出てきて、しまった~となる。技術の進化が速いということなのでいいことなのだが、釣り具でも似た経験を何度か……。12月に発売される「フォースマスター2000MK」にしまった~。
ちょうど1年前になる2011年12月4日に「フォースマスター1000MK」を買った。フォースマスターMKに想うリールは所有感、竿は気分が大事という原稿を書いて手に入れた喜びを全開で露わにしていたりする。実際に使ったのは年が明けて今年の1月14日。フォースマスター1000MKに超超超超超超超超超超大満足!!なんてタイトルの原稿でお気に入り具合を大アピールしていたわけだが……シマノの新製品ページでフォースマスター2000MKを見つけると、今買うなら迷わずこっちだよなぁ~っと、1年も経っているのでちょっぴりではあるけれど、しまったぁ~な感情が芽生える。
フォースマスター1000MKとフォースマスター2000MKを比較すると、モーター部分のスペックは同等で糸巻き量がPE3号、PE4号でそれぞれ200メートル、150メートル増えている。それでいて重量は2000MKの方が20グラム重いだけと大差ない。クラッチを切ってラインが3m以上出ると、レベルワインドの位置がオートでセンターに移動する「e-センタリングシステム」や液晶の視認性を向上させた「ファインドットLCD」、ドラグサウンドを電子音で鳴らしてくれる「e-エキサイティングドラグサウンド」などのフォースマスター1000MKの発売以降に組み込まれるようになった新機能が搭載されている。また、フォースマスター1000MKの欠点じゃないかな?と思っている熱対策も「リール内部の熱を外部に逃がす通気口を設け、さらに放熱効果を高め」た「ヒートフリーシステムII」で改善されているようである。値段も2000円しか変わらないので実売価格だと1500円の差。
欲しいかと問われれば、猛烈に欲しい。猛烈に欲しいけれど、毎年電動リールを買い換えられるほどにリッチではない。釣り具をそろえる順番から言うと、手持ちで深場でのLT釣り(舘山沖LTウィリーや宇佐美沖カイワリ五目)に対応した軽くて1日シャクり続けても疲れない電動リール(=PE2号を200メートル以上巻ける400番か600番)を検討すべきであって、1000番を持っているのに2000番も買うなんてあり得ないってことはいくらへた釣りでも分かっている。だからフォースマスター2000MKに採用された新機能を搭載した400番か600番が出るまでじっと我慢する。シマノの電動リールはこの1年で技術革新している雰囲気なので、意外と早く出てきそうな気もするし……。
著者: へた釣り