痛風発作の再発が怖いので血中尿酸値を下がったことが確認できるまではお刺身は少しずつしか食べられない。これを超えるお刺身はないと思っているカイワリ刺しとカイワリとは全くベクトルの違う脂の旨みと食感を楽しめるクロムツ炙りをいただく。この組み合わせのリレーできないかな?
カイワリは年中脂の乗り抜群の魚だが、夏場のエサの豊富な時期に栄養をたっぷり摂った秋から初冬にかけてはハズレなしだと思う。腹の部分の身は脂を蓄え白くなりその表面は油膜が張って角度によっては虹色に見える。この魚のお刺身を食べるために釣りを続けていると言ってもよい大好物の魚である。美味いに決まっている。痛風のせいで1日1匹分しか食べられないのが悔しくって仕方ない。でも、3匹しか釣れなかったのでお刺身で美味しい3日間で食べきるのにちょうどよい。
尿酸値対策で1日に摂取してよい魚の量は300グラムまでと決めている。あと少しだけ食べられるのでクロムツ炙りを1/4匹分いただく。ねっとりとした食感と少し下品と感じるほどにはっきりと口の中に広がる脂の甘み。カイワリとは美味しさのベクトルが全く違うので、この組み合わせは刺し盛りとして抜群ではないかと気づく。午後船の出船時間を後ろに少しずらしてカイワリ→陽が落ちてから短時間勝負でクロムツなんて刺し盛りで最高リレーはできないものかと夢想するが…最適な熟成期間が違うので同じ日に釣ってもダメかと気づく。カイワリに行く前週にクロムツを釣っておくとちょうどいいんだな。
著者: へた釣り