釣り人と漁船とのトラブルで昨年より釣り禁止となっていた西伊豆田子漁港が7月末より釣り禁止を解除する。「海釣りGO」というアプリを利用し、利用者の把握、人数制限、ルールの遵守を行う。300円/時間の利用料金を払って釣りができる。レンタル釣具なども用意されるようだ。
田子漁港の釣り禁止はいつからと調べていると、そのきっかけとなった事件に驚いた。堤防からカゴ釣りをしていた人のウキ&ラインが漁船に巻き込まれてタックル一式が海に落ちた。釣り人にすれば呆然とするしかない不幸な出来事だが、この人はなかなかタフな人だったようで、漁船の船長にタックル一式を弁償しろと詰め寄ったようだ。船長は馬鹿馬鹿しくなったのか面倒になったのかお金を支払うことにして、組合に報告。田子漁港は釣り禁止となった。昨年6月のことらしい。
7月末より田子漁港でアプリ「海釣りGO」による釣り人受け入れを開始することが発表された。釣り人を責任ある漁港利用者の一人として位置づけ、混み具合を管理し、ルールを伝え、適正な費用を漁港管理者に届ける。漁港の釣り公園化を少ないコストで可能にするアプリができたということだと思う。利用料金は300円/時間で小学生以下は無料。駐車場は100円/時間。港近くのスーパーで釣具レンタルもできる。アプリで管理するため24時間受付により夜間や早朝の釣りも可能だ。田子漁港での取り組みが成功し、釣り禁止になってしまった漁港に釣り禁止解除が広がっていくといいな。
著者: へた釣り