キンメダイはガサツな人嫌いらしくて3匹だけ釣行で釣れたキンメダイのうち1匹だけ、ほかの2匹に比べ体高があった。トロキンメと呼ばれるフウセンキンメかもと達人さんから教わって喜んでいたが図鑑で確認するとナンヨウキンメだった。味はキンメダイより劣るみたいでがっかり。
日本近海で釣れるキンメダイ属の魚は、キンメダイ、フウセンキンメ、ナンヨウキンメの3種類いる。ナンヨウという名ではあるが生息域が南に寄っているというわけではなく、むしろフウセンキンメの方がやや南寄りで多く見られるようだ。脂の乗りはフウセンキンメ>キンメダイ>ナンヨウキンメの順によいそうで、フウセンキンメはトロキンメと呼ばれるくらいだからはっきり分かるレベルで脂が乗っているのだと思われる。フウセンキンメは相模湾が生息の北限にあたるらしく関東ではレア度が高いのもあって釣り人垂涎の魚となっているようだ。
見分け方は体高の高い順にナンヨウキンメ>フウセンキンメ>キンメダイだが、フウセンキンメとキンメダイは市場でも混同されていることがあるようで、やや高いというレベル。見た目で明らかに体高があると分かるのはナンヨウキンメと考えてよさそう。2つある鼻の穴のうち上の物(後鼻孔)の形状が楕円形の物がフウセンキンメ、スリット状の物がキンメダイと見分けるそうだ。見分けるのは結構難しそう。
著者: へた釣り