最近、堤防でウキフカセ釣りをしてないのでメジナを食べるのは久しぶり。白間津で釣れた35センチ級のメジナを1日寝かせてからお刺身にして食べたのだが、あれ? こんなに美味しい魚だったっけ?と驚く。時期がよかった? 大きかったから? 白間津だから? イサキよりも美味かも。
堤防や磯では本命のメジナだが、船釣りでは釣ってもあまり評価されない。宇佐美沖などではカイワリやほかの魚を散らしてしまうお邪魔虫扱いされることもあり、良型を釣ってもリリースする人もいる。シマアジは釣れずメジナとイサキのみ釣行で、もしかしてシマアジってほどの強烈な引きで楽しませてくれたメジナを3匹持ち帰った。初日はあまり身に旨みがないので1日寝かせてからお刺身に。イサキと一緒に刺し盛りにした。
子供2号と一緒に食べたが、メジナの刺身を口にした第一声が「これ、ウマっ!!」だった。イサキには目もくれずメジナにばかり箸を伸ばしていたので、よほど気に入ったのだろう。実を言うと、子供2号は伊豆の釣り合宿でメジナを食べ飽きてしまい、「また、黒いの? ほかのないの」とすっかりメジナ嫌いになっていた。魚の正体を知らずに十分に食べたのを確認してから「それ、メジナだよ」と教えても箸は止まらなかった。メジナは釣った場所や時期によっては磯臭さがあるが、今回のメジナは全く磯臭さはない。プリコリとした食感の身に歯を立てると上品な白身魚特有の甘みが口に広がる。春のマダイよりも美味しいかも。少なくともイサキの味は霞んでしまった。
著者: へた釣り