深場の釣りってモンスターやお宝みたいな魚といっぱい出会えるので、伝説だとか勇者様だとか冒険に例えて楽しんでいるのだが、はぐれメタル的なモンスターを見てしまった。剣崎沖で釣れた47センチと特大サイズのキンメダイ。群れでいるのではなく単独で潜んでいるらしい。釣りたいっ!!
なんだかずいぶんと最期まで暴れるのでサメかな?と思っていたら、海面下にユラリと姿を現したのは朱色と金色のグラディエーションした色のシルエット。形が独特なのでキンメダイだとすぐに分かった。47センチの特大サイズ。料理屋にキンメダイを食べに行ってもそうそうお目にかかれるサイズではない。キンメダイはサイズが大きければ大きいほど脂の乗りがよく美味しいでのその味を想像すると……。釣ったのはへた釣りではなく、ほかの人なので想像はできても味わうことはできない。
キンメダイは群れでいる魚のはずなので1匹いればほかにもいるはずと、祈るような思いで竿の操作に集中したが同じポイントで釣れたのはクロムツだった。深場の勇者様いわく「キンメは根付きが居るので、良くある事ですよ」とのこと。50センチ級のキンメダイは根付きなので1匹しか釣れないものらしい。ただし、レアではあるけど全く出会える可能性がないという魚でもないらしい。……それって、はぐれメタルみたいなもん!? となると次なる冒険のテーマははぐれメタル狩りにしたくなる。根付きの特大キンメがいれば釣れる仕掛けなり誘い方なりはないものかっ!!
著者: へた釣り