のっこみ時期(産卵期)で浅場に寄ってくるから狙いに行こうという釣り物のときは覚悟ができてる。でも、ゲストで釣った魚が産卵期でお腹を割いてみると卵がぎっしり詰まっていると、なんだかすごい罪悪感を覚えてしまう。2013年のイサキ開幕戦で釣ったウマヅラハギのお腹にも……。
釣れたときから秋~初冬にかけてのカワハギ釣りに混じるウマヅラハギと、なんだか雰囲気が違うなぁ~と感じていた。お腹はパンパン。カハワギやウマヅラの肝が大好物のへた釣りは、「なぜか肝パンなお腹の膨れ具合」と喜んだ。すぐに血抜きをして〆て、クーラーに入れてお持ち帰り。肝を傷付けないように慎重にお腹を割いてみると、お腹にぎっしり詰まっていたのは、肝ではなく卵。釣りあげたときには元気だったので、逃がしてあげればよかったなぁ~とちょっぴり罪悪感。
カワハギやウマヅラハギの産卵期は4月~7月。この間に1度に7万粒ずつ、20回近く産卵を繰り返すものらしい。イサキのゲストにウマヅラハギが混じることはこれまでにも何度かあったが、今までたまたま抱卵したメスに当たらなかったってことか。ところで冒頭の写真、ウマヅラハギのオスとメスなのだが、見分け方分かる? 上がメスで下がオス。メスの方が体高がありカワハギっぽい顔をしている。オスはまさにウマヅラでヌボーとした顔つき。産卵時期のメスはかわいそうだからリリースしてあげたいのだが、ここで問題…ウマヅラハギはメスの方が圧倒的に美味いのである。オスは血合いのような部分が多くて身のコリコリとした食感も劣る。
著者: へた釣り