毎年釣果に恵まれない8月がやっと終わり9月から巻き返し!と思っていたら、さっぱり上向く気配がない。タチウオ1匹、カワハギ1匹という不漁続きに、こうなったら神頼みしかないかもと思いだす。毎年もらっている富岡八幡宮の「大漁祈願、釣行安全」のお守りだけでは足りないみたい。
毎年、富岡八幡宮に初詣に行く友人が買ってきてくれる「大漁祈願、釣行安全」のお守り。大きな釣り針が入っていて大物運に恵まれそうな気がしてお気に入り。富岡八幡宮の主祭神は、品陀和気命(応神天皇)、息長足姫命(神功皇后)、大雀命(仁徳天皇)、天児屋根命、天照皇大神、常磐社神、竃神、日本武尊の八柱。戦争など争いごとに強そうな神様の名が多いが、海や漁業と強いつながりを感じない。さらに調べてみると、境内に17社ある末社の1つが住吉社なので、釣行安全のご利益があるのは住吉神に由来する。応神天皇、神功皇后と住吉神には故事がある。神功皇后は応神天皇を身ごもったまま、住吉神のご神託に従って三韓征伐を行っている。石を抱くことで出産を遅らせ海を渡った日本の歴史上最も壮絶な女傑だ。
では、住吉神を主祭神とする大阪の住吉大社にも…当然というべきか「釣人守」があった。普通のお守り形状のものだけでなく、「ルアー・餌木釣人守」なんていうルアーやエギを象ったストラップ風のお守りまであるようだ。住吉神は伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国から帰ってきてその穢れを清めたときに生まれた神様で、底筒男命、中筒男命、表筒男命の三柱。それぞれ底層、宙層、表層の海の神様である。根魚やカワハギなら底筒男命に、イサキやワラサは中筒男命、シイラやGTは表筒男命に祈ればいいってことだろう。住吉三神に息長足姫命(神功皇后)を加えた四柱が住吉大神。住吉大社の主祭神はこの四柱である。大阪の知り合いに頼んで住吉大社の「釣人守」を入手しようと決める。
なんて風にあまりに釣れないので神頼みしかないかなぁ~と考えてるとTwitterで「お祓いしませう… きっと今まで釣ってきた魚の祟りじゃー(゚Д゚)キャー! そんな時は日本で唯一のお魚供養をしている山形は鶴岡にある善寳寺」と教えてもらう。「海の守護・龍神様のお寺として北海道、東北、北陸をはじめ全国に多くの信者を有し、特に漁業関係者より絶大な信頼を頂いている大祈祷道場」らしく、魚鱗供養という法要が行われている。魚鱗供養の霊験なのかふた昔ほど前に人面魚が現れたお寺としても有名なので、ご利益ありそう?
著者: へた釣り