昨日の夜中ぼんやりテレビを眺めていたら、ヒロシが女の子3人を相手に釣りの講義をしていた。「夜遊び三姉妹」という番組の「海はヒロシです…の巻」という回らしい。ヒロシが言っていたのが「釣りでオマツリしても謝ると自分が悪いことになるので謝ってはいけない」。そういうもんなの?
へた釣りはオマツリしたら自分の方が悪くないと思っていても謝る。交通事故と同じで100%自分が悪くないってことはないと思うからだ。船の上ですぐ横にいる同じ趣味の人と気まずくなるのは嫌だし、イライラしたり、オマツリ多発でムカつくと釣果の方もよろしくないことが多い。謝ったついでに一言二言言葉を交わして、オマツリした人は悪人じゃないと確認してクールダウンするようにしている。
でも、「オマツリしても謝るな」という常識(?)が浸透してるのかもと感じることがないかというと、ある。こちらが「すいません」と声をかけても無言の人が少なからずいる。年配の人に多いように感じる。そんな人と何度もオマツリするようなら、会話は成立しないので、船長に仲裁してもらうようにしている。船長は潮の流れとお客さんの釣り方をだいたい把握しているので、オマツリの原因を特定して再発しないように注意してくれる。
釣り場では一声かけて仲良く釣る。どの釣りの入門書にも書いてあることなのに、「ヒロシ釣り紀行」なんて自分の名が冠になって釣り番組を持っているタレントが、「オマツリしても謝ってはいけない」と放言するのは……なんだかガッカリだ。魔法の言葉で楽しい仲間がぽぽぽぽーんの方が楽しいと思うんだけど。
著者: へた釣り