へた釣り家の刺し盛りの不動のセンターポジションがカイワリ。魚屋でもお魚自慢の料理屋でも滅多にお目にかかることができないこの魚を釣るために釣りをしている。好調の余韻でカイワリ8匹釣行では20センチ超のもの7匹と25センチ超を1匹。たかが5センチの差だが脂の乗りが全く違う。
カイワリはお刺身で食べると口の中で旨み爆発な上に、アジ科らしい食感の良さもありとにかくこれを超えるお刺身は知らない。釣ったことがある魚のお刺身ベスト3を上げるとすれば残る2つはアカムツとカンパチになるが、自分で釣らなければ食べられないカイワリはへた釣り家のお刺身界で頂点に君臨し続けている。20センチを超えた物は十分に美味しいが、25センチを超えると脂の乗りが一段とよくなり、旨みが大爆発に進化する。釣ったその日は食感こそコリプリと楽しいが旨みは控えめ、1日寝かした2日目が旨みと食感が両立して最高だと思う。3日目になると若干旨みは増すが食感は損なわれ始める。釣ったカイワリはできれば3日間で食べきってしまいたい。一家4人で3日分となると15匹いれば十分だ。だからカイワリの目標は毎釣行15匹に設定しているのだが……滅多にいかない。届いたこともあるが滅多にいかないということは好敵手(魚)なわけで、釣りの対象魚としても最高だ。
著者: へた釣り