豪華刺し盛りを狙っての釣行だが、残念なことに魚種には恵まれずマダイとアジ二目だけ。二種盛りだと寂しいのでマダイは昆布〆と焼き霜造りの二種類にして無理やり刺し盛り三種盛りに。美味い魚は皮まで美味い。焼き霜造りは最高だった。頭&中骨から取ったお出汁で鍋も♪
皮際にしっかり脂を蓄えていそうだったし、マダイの皮は皮だけで十分に美味いので、皮目をバーナーで炙って、氷水ですぐに冷やす。皮の焦げる香りが猛烈に食欲を刺激してくれる。今回の刺し盛りの主役なので中央に半身分どんと盛る。奥には焼き霜造りと味の方向性が違うお刺身をということで、羅臼の昆布で挟んで2日間寝かせておいたマダイの昆布〆。ほどよい弾力を保ちながらも焼き霜造りに比べると食感がねっとりとなり昆布のよい香りがする。そしてアジ。刺し盛りを作るとき悩むのが魚による食べごろの差。アジは釣ったその日に食べたお刺身の方が美味しかった。「南 無濾過 純米中取り」をお供に。
マダイの頭や中骨からは美味しいお出汁が取れるのでお鍋にして食べる。30センチ超えの身は厚み十分でほくほくほろりとした食感が楽しい。頭の身はマダイの身の中で一番美味しい。分解しながら骨をしゃぶるようにして食べる。白菜や水菜、豆腐にまでしっかりと味がしみており、マダイの食べ方ではお鍋が最強だと、食べるたびに思う。〆は鯛出汁のにゅーめんを作る。昆布〆用に引いた皮は焼いておつまみに。
著者: へた釣り