タイ科の魚は中骨などのアラからいいお出汁が取れるのでお鍋にしていただくことが多い。俺が行っても終わらずどころか釣行で釣った魚は先にカイワリをお刺身で食べられるだけ食べて、ようやく1匹だけ混じったチダイの小鍋に辿りつく。25センチくらいの1尾で小鍋2回分くらいになる。
チダイが釣れるとマダイでないことにがっかりしありがたがらない人がいるがそれなら俺にくれよっ!!と言いたくなる。チダイとマダイ…正直に書くとチダイだったら残念というほどの味の違いはないように感じる。マダイが産卵期を迎える春から夏にかけては、身だけを食べ比べればそん色なく、脂の乗りはむしろチダイの方が勝ることもあるように思う。マダイが旬を迎える紅葉鯛の季節になれば、チダイの身の方が水っぽいような気がしはじめるが、それだって同時に食べ比べれば気付く程度。格付けチェック式にマダイとチダイのお鍋を食べてどちらのお鍋かを的確に当てる自信はない。
中骨と頭を軽く炙ってお出汁を取る。具はチダイ以外は、豆腐とネギ、しめじだけといたってシンプル。〆は鯛出汁塩ラーメンが最強だと思う。
著者: へた釣り