雨。マゴチの道具はそろっているので釣り具店巡りをする気にもなれず暇を持て余す。GW伊豆合宿で釣り具倉庫がとっ散らかったので、きれいに整理でもして時間をつぶすかと思い立つ。祖父の物か父の物と思われる釣り具がいろいろでてきた。タイトルには骨董品と書いたがただの廃品?
子供のころは釣りの道具は祖父や父から借りていたので、ひょっとすると25年以上前に触ったことがある釣り具なのかなぁ~。そう考えると懐かしい品物ということになるのだが、ネットが普及した1990年以前の物って、検索してもどういう物なのかよく分からないことが多い。祖父が亡くなったのは30年前。父も25年前に鬼籍に入っているので、少なくとも25年以上前の物ではある。竿はグラスロッドなので重いしガイドがプラスティック製のものまであってショボい。リールはベアリングが入っていないようで巻き心地が悪く、ドラグ調整が超難しそう。
3本の竿のうち、ガイドを変えれば小物竿として再利用できるかもと感じたのが「波濤0.6号33」という竿。昔のグラスロッドなので3.3メートルでも重いんだろうなぁと思って伸ばしてみたところ、意外と軽い。3号くらいの錘を使った探り釣りやサビキ釣りなら十分現役でいけそうな感じ。失敗しても惜しくないからガイド交換の練習用にしちゃおうかと画策中。
もう1本磯竿が見つかる。これもダイワの「新飛竜45HG」という竿。祖父はクロダイ師だったことは何度か釣りに釣れて行ってもらって覚えていたが、ダイワ派だったんだなぁ。こちらも伸ばしてみたが、投げ竿かっ!?ってほどに持ち重りする。ガイドなんてプラスティック製で傷だらけだった。穂先部だけ金属製のガイドになっていたが祖父が改造したのかな?
磯竿以上に投げ竿ってこの30年で進化したんだなぁと感じさせてくれたのが「AERODYNAMIC DESIGN」と書かれた4メートルくらいの投げ竿。竿にはメーカー名が書いてなかったが、シマノの「エアロキャスト」というシリーズのようだ。「空気抵抗を制し、フィールドを征す、衝撃の楕円ロッド」らしいがこれまた重すぎて500グラム超えなので使おうという気にはなれず。
この昭和レトロ感、なかなかいいんじゃないと感じたのが「RYOBI SR900」というリール。ハンドルノブが木製だし、スプールに彫金っぽい模様があるしで、なかなか味わいのあるリールだ。巻き心地もまぁ、いいとは言わないが使えないって感じでもない。ただし…ドラグが現在のリールの感覚でいうと、これってドラグとして機能するの?ってレベルだ。
おもちゃ感がすさまじいのが「OLYMPIC CHALLENGER VX-1800」。糸のストック量が多いので投げ釣り用? かご釣り用? メンテナンスの悪さもあるのだろうが、ハンドルを巻くとゴリゴリ感があり。プラスティック製のドラグのつまみを回してもドラグがドラグとして機能しているのかものすごく不安。昔はこんなので釣ってたんだなぁ~と驚くしかない。
最後にアブの「cardinal gold MAX2lite」。前に紹介した2つのリールとほぼ同時期のリールだと思うのだが、アブのリールってよく出来てたんだなぁと感心したついでに、輸入物のリールなんて、じいちゃん、ハイカラなもん使ってたんだなぁ~といらん感心までしてしまった。ドラグ調整がほとんど必要ない穴釣りやサビキなどなら今でも十分に使えそうな感じだ。
著者: へた釣り