メバル釣りで扱いに困るのが、どうしても釣れてくる小さなメバルやカサゴ。水面に叩きつけるようにしてリリースすれば帰還率がいくらかは高くなる。当然だが100%ではない。水面にプカプカ浮かんで漂いカモメのエサになってしまう。すごくもったいない。もったいないから干物にしよう。
メバルなら体長15センチあれば十分に食べるところがあるのでキープできるが……カサゴは食べるということを考えると、頭でっかちで身が少ないので20センチは欲しい。メバルも15センチ以下だと幼魚虐待気分になって持ちかえるのは忍びない。リリースすべきか迷うサイズほど、生還できずに水面でひっくり返ることが多いような……。へた釣りは食い意地が張っているので、タモですくってキープする。カモメに食われるくらいなら俺が食う。
昨シーズンの後半からやっているリリース方法は、まずはバケツの海水にリリースしたいメバルやカサゴを叩きつける。しばらく様子を確認して、腹を上にして浮かんでこないようなら海に還す。ダメならキープする。この方法ならリリース失敗の確率はかなり低く抑えられる。持って帰った小型のメバルやカサゴは白身魚の中華あんかけにしてお野菜と一緒に食べることが多い。メバル釣りの季節はメバルの煮付けとメバル&カサゴの中華あんかけが定番メニューになる。
揚げてしまうにはもったないが煮付けるには小さすぎるというメバルやカサゴは干物にしたらおいしいかもと思いつく。朝食にすれば最高だし、酒の肴にもなる。思い立ったら作ってみる。あまり長時間は干さずに一夜干しくらいがちょうどよかった。元々が淡白な白身魚で煮付けにしても中華あんかけにしてもほかの味を足して味わっているわけだが、干物にすると身の持つ旨味が凝縮され、身本来の味が楽しめる。サイズがサイズなので脂の乗りは足りないが、十分美味しい。星2つ半!
著者: へた釣り