まぁ、我ながら調子のいいことだと思うが、オニカサゴを釣りに行ってマグレもいいとこでいい目に遭ったもんだから、今度はもう少し釣趣を楽しめる調子の竿で釣ってみたいなぁ~なんて欲張ったことを考え初めていたりする。専用竿を買うほど釣期の長い釣り物ではないので、激しく悩み中。
120号の錘をぶら下げて釣りができる竿をへた釣りは2本しか持っていない。1本はビシアジ用の竿で「フィルダー アジ 175」。錘負荷80~150号の5:5調子の竿。ビシアジの場合、巻き上げ中のバラシが嫌なので、5:5調子なんていう変わった竿を使っている。竿の説明には「柔軟で操作性と感度に優れた調子は中深場釣りにもお使い頂けます」とある。もう1本は北海道の根魚五目用の「DEEP GAME 120-180」。錘負荷80~250号の7:3調子の竿でシャクリやすい竿だ。こちらも「関東の中深場~深場釣りに対応」と書かれてある。
釣行前日まで、どちらの竿を持って行くか悩んだのだが、治久丸の船長&名人に教わった餌が海底で跳ねているような誘いで釣るというのがテーマだった(というか、ほかの釣り方は分からない)ため、操作のしやすさ優先でDEEP GAME 120-180を持って行くことにした。話は前後するが、上州屋・渋谷店の店員さんに、「どっちがいいか?」と聞いたところ、どちらも最適な竿ではなかったようで、「どちらかと言うならば、動かし続けること優先でDEEP GAMEかな」というアドバイスも受けていた。
結果、41センチ&40センチを2匹ゲットして、もうこれ以上は望むべくもないいい目に遭ったわけだが、釣趣という点でちょっぴり不満が残る。DEEP GAME 120-180という竿、1キロ級のアオゾイやマダラを8本針に8匹付けて巻き上げられちゃうという北海道仕様の剛竿。水面まで激しく抵抗するはずのオニカサゴなのに……ほとんど抵抗らしい抵抗を感じられずに水面まで巻き上げられてしまうのであった。大物と呼ばれるサイズを釣っているはずのに…なんだかちょっと物足りない(贅沢言うな!という罵り声が聞こえるw)。
となると、途端にオニカサゴ専用竿のスペックが気になり出す。割と評判がよさそうなのが「エニティー オニカサゴ」という竿。8:2調子で錘負荷80~150号。120号錘なら「195S」というモデルがちょうどいいらしい。「グラスソリッドの高感度穂先でオニカサゴのモタれるような微妙な魚信を逃さない」と説明されている。8:2調子なら誘いの操作もしやすそうだし、根の察知能力にも長けていそうで理に適っている気がする。でも、この竿って、オニカサゴ以外の釣りに使うには特殊すぎる気もするのが悩みどころ。すごく欲しいけど手を出しづらい、欲しい物リストに長期間残ったままの竿になりそう。
著者: へた釣り