北海道遠征2012で釣った魚を釣果が多かった順に列記すると、マダラ、シラミカジカ、ヤナギノマイ、マカジカ、スケソウダラ、ホッケ、シマゾイ、エゾメバル、ウサギアイナメ、クロゾイ、ムキカジカ。十目釣りを達成していた。美味しさという点では1匹だけ釣れたクロゾイが主役だったかも。
北海道でクロゾイと呼ばれる魚。濁らずにクロソイと呼ぶのが正式らしい。カサゴ目フサカサゴ科メバル属に属し、最大で60センチになるとあるので、メバル属にしては大型種だ。北海道の居酒屋で「ソイ」といえばクロゾイのことだと思っていたが、どうやらこれは間違いだったようで、よく似たキツネメバル・タヌキメバルが「マゾイ」のようだ。見分け方は涙骨(目の下の棘)が3本はっきり分かるのがクロソイ。写真で確認したところちゃんと棘が3本あった。鮮度がよいうちにお刺身にすると美味。北海道で釣れる魚は鍋にすると美味な魚は多くいるが、お刺身ではこれが最強という評価。
鍋といえば、カジカ。別名「鍋壊し」。お鍋にするとその身を奪い合い、鍋の底が壊れてしまうという意味。一方で不味いので鍋を壊してしまうという説も……。すごく美味しかったりすごく不味かったり。どうやらこれ、カジカはカジカでも種類が違うと味が随分と違うかららしい。美味なのはマカジカ。味噌汁にして食べると確かに超美味だった。不味なのはシラミカジカと呼ばれるオクカジカ。これが結構似ていて、見分け方を覚えておかないと持ちかえるべきか、リリースすべきか判断できない。唇の部分に黒い斑点があればマカジカでキープ、斑点がなければシラミカジカなのでリリースと覚えておけばいいようだ。
ホッケは背開きにして干物で、マダラとヤナギノマイ、シマゾイは、味噌漬け&塩麹漬けにして焼き物に。ウサギアイナメはフライ。エゾメバルは煮付けに。スケソウダラはカリカリに干して珍味に。ムキカジカは皮を剥いでお刺身にする予定だったのだが行方不明に。ウサギアイナメはアイナメに比べてやや味が淡白で身に締まりがないイメージ。北海道ではガヤと呼ばれるエゾメバルも東京湾で釣れるメバルに比べると旨味が足りないような気がするので、ちょっと濃い目の味付けで煮付けちゃうのが無難。
著者: へた釣り