クロダイが釣れないのはなぜ?という疑問を解決するため、釣り人からダイバーへ、そして水中カメラマンになったのが豊田直之氏。ダイワのウェブで「釣魚考撮」「魚水中生態学入門」などの連載をしていたが、「FISH WORLD」として再編集されて連載がスタートした。すごく勉強になりそう。
豊田直之氏の著書は「釣れる!! 磯投げ堤防 釣魚図鑑」という本を読んだことがある。撮り下ろしの水中画像で釣魚の生態を解説し、生態を理解した上でその釣りを解説していくという構成はなかなか勉強になったし、読んでいて面白かった。クロダイはオキアミよりもコーンが好き、アジはコマセに狂うが吸引力は少しずつ落ちていく、コマセを打つ前のメジナはテトラポットを団地のようにして潜んでいるなど、水中を撮影したからこそ分かり、その写真を見たからこそ信用できるさまざまな情報が詰め込まれた名著だと思う。
「FISH WORLD」は釣魚を磯や堤防に限らず、船釣りにまで広げてさまざまな魚種の生態を暴き、釣り方を示唆してくれる構成になると思われる。「釣魚考撮」「魚水中生態学入門」からの再掲載なのだが、、散逸していた写真と文章を章立てをして読みやすく再編集されていくようなので、とっても楽しみだったりする。「釣れる!! 磯投げ堤防 釣魚図鑑」のファンとしては新しい写真や文章もどんどん書きおろしてほしいんだけどねw
著者: へた釣り