アカムツは「ノドグロ」なるブランド名で全国的な知名度を得ている高級魚だが、高級魚の中でも更にうちのは絶対間違いなしとアピールする超高級ブランドがあることを知る。上対馬の釣り物にだけ与えられる「紅瞳」と島根県・浜田港の「どんちっちノドグロ」というブランドアカムツがいる。
「紅瞳」は上対馬の地獄縄なる物騒な名前の仕掛けで一本ずつ釣りあげられた釣りものだけを指すようだ。釣りあげるとすぐに徹底した温度管理を施して鮮度を保つんだそうだ。血抜きをしないことも特徴らしい。クロムツは血抜きをすると旨みが逃げると教わったがアカムツも釣れたらすぐに海水氷で氷〆して血抜きはしない方がよいみたいだ。紅瞳という名はこの海域で釣れるアカムツは目の赤みが強いことに由来する。ネットでお取り寄せもできるが、500グラムで9000円超え!!
「どんちっちノドグロ」は浜田港の沖合で8月から翌年5月の期間中に獲れたものの中で80グラム以上の高鮮度のものを指す。80グラムとはずいぶん小型なと感じるが、ほかの海域で獲れるアカムツに比べて圧倒的に脂質含有量が豊富であるらしい。浜田市のサイトには100グラムの「どんちっちノドグロ」の脂質含有量はほかの地区で獲れた400グラムのアカムツの3倍というデータが掲載されていた。
著者: へた釣り