釣ってはないけど食べられることになった相模湾での釣り物のカツオ。深場の勇者様に感謝しながら釣ったその日はシンプルなお刺身に、翌日は薬味をたっぷり乗せてポン酢を回しかけたタタキでいただいた。タタキにすると焼いた部分の香ばしさも手伝って急に美味しい魚になった気がした。
カツオの旬は初カツオ(上りカツオ)と戻りカツオ(下りカツオ)の2回あるという知識はあるが、関西育ちなので初カツオは東京(江戸)に住む人たちが味も分からずありがたがって食うものと刷り込まれる(本当)。だからカツオの旬は関西では秋ということになる。昨年のカツオチャレンジは10月だったので旬のカツオを狙ったが今年は8月。初カツオでも戻りカツオでもない夏カツオだ。初日に食べたカツオのお刺身は食感の面白さはあるがさっぱりしたお味だった。まだ脂の乗る時期ではないのかな?と少し残念だったが柑橘系の搾り汁との相性が抜群ですだち果汁(焼酎用に常備)だけを付けて食べてみると食欲が落ちる夏にぴったりのお刺身になった。
翌日はタタキにして食べる。藁で…なんて手間はかけないで脂を引いたプライパンで表面を焼いて氷水に取る。食べやすいサイズに切ったら冷蔵庫で冷やしておく。薬味はにんにく、みょうが、しょうが、大葉、たまねぎ、ねぎ、ごま。ポン酢をたっぷり回しかけて、さらにかぼす果汁(これまた焼酎用に常備)を足して柑橘系のさわやかさをブーストする。心なしか初日より脂が乗っているように感じたのは1日おいたおかげで熟成した? それとも薬味の味で舌が騙されている? あんなに大きなカツオ食べきれるかなと不安だったがこれなら毎日大皿で食べられる。カツオはこの食べ方が一番のように思う。高知に旅行したときよりカツオを腹いっぱい食べられてかなり幸せな気分に。
著者: へた釣り