陸の上では人並み程度の知能の持ち合せはあるつもりだが、船の上では相当頭の悪いおっさんと化す。5以上の数を数えられなくなることは何度か書いた。たった5種類の色の並び順も覚えられなくなる。ラインでタナを取るときや巻き上げ中にあと何メートル?と聞かれて…次、何色だっけ?
安価で品質も悪くないPEラインとして人気の「ドンペペ」に「PE DONPEPE ACS」というタイプが登場した。ACSは「Advance Color System」の略で1メートル毎のマーキング(黒・マーク・黒)の中央(マーク)の色が次のラインの色になっており、次は何色ということを認識しながら糸を出すことができるようになる。へた釣りのように次は何色だっけ?とうろ覚えになっている人からすると、そろそろブレーキをかけてタナで止める準備をしなくてはと、10メートル前から準備をすることができる。イサキやウィリー五目などで上からタナを取るときにこれはすごく大事。活性が低いときはタナより下でコマセをこぼしてしまうと群れ全体が沈んでしまうことがある。
製品の特徴には「仕掛けの巻き込みなどのストレスを軽減することができ」とも説明されているが、これはよく分からない。糸が出て行く最中の次の色が分かるというだけで巻き取り中の次の色が分かるわけではないような気がするのだが……。それでも5色中2色を視認できているわけだから巻き取り中の次の色が分かりやすくはなっているのだと思われる。フォースマスター400に巻いてあるPE1.5号300メートルが残り150メートルくらいになっているので、まずはこれを「PE DONPEPE ACS」に巻き換えてみよう。3000円以下で買えそう。これでたった5種類の色の並び順も覚えられないアホなおっさん問題が解決するなら、全部のラインをこれに換えてもいいかも。
著者: へた釣り