リアクションバイトの達人である。といっても相手は魚ではなく、釣り具。それも安くて他の人が使ってない釣り具に反射的に食いついて釣られちゃう達人だ。それでも、少しくらいは衝動買いする前に考えてみたりする。キワモノ好きの血が一瞬騒ぐもスルーした残念賞な釣り具を紹介する。
竿の落下防止アイテムの定番は尻手ロープだが、カワハギやメバル釣りで尻手ロープを使うと、船べりなどにロープが擦れた感触を魚信と間違えて、ちょっと釣りにくくなる。船べりに擦れない尻手ロープってないかなぁと探していて見つけたのがこれ、タカ産業の「落とすなよ!」だ。竿を握る方の手首と竿を繋いじゃう尻手ロープ。これなら船べりに擦れないぞ!と見つけたときは喜んだのだが……待てよ、これ餌を付けるときにどうなるんだろう? アサリやモエビを装餌するのに手首と竿が繋がれていてはどう考えてもうっとおしい。というわけでスルーした。
「どこでも釣りポンプ」はメバル釣りの餌のモエビ用にどうかなかぁと考えた。達人さんがエビのバケツに乾電池式のブクブクを入れていたのを見て、エビの活きを保つにはそこまでしなくちゃダメなのかと買う気になった。乾電池式では面白くないので、太陽光発電で動くブクブクはどうだろうと一度はカートに入れるとこまで行った。船上で電池切れになりがちなスマホの充電にも使えるというのも魅力的に感じた。でも…メバル釣りは冬のしかも曇りの日に行くべきもの。メバルの好条件は、太陽光発電にとっては最悪の条件ってことになる。ってことで購入断念。
何でも釣れる万能釣り餌「えっさ」もリアクションバイト寸前までいった。これさえあればスズキもマダイもメジナもクロダイもブダイも釣れちゃうらしい。もちろんカワハギだって釣れるってことで、お取り寄せしちゃおうかと本気で考えたが……TKB51の大会レギュレーションを読むと、餌はアサリでと書いてあったので、買うのをやめた。メーカーのサイトでは長い間、ものすごく釣れる餌を開発してるよ~というニュアンスで告知されていたので、触手がピクピク動きまくっていたのだが……。
著者: へた釣り