分からないままに放置している疑問の1つが、リールのハンドルをダブルハンドルにする理由って何だろう? 釣りが上手な人ほどダブルハンドルを使っているような気がする。シングルハンドルで売られているはずのリールのハンドルを付け替えている人もいるくらいだから理由があるはず。
へた釣りは基本シングルハンド。ルアー用に使っているスコーピオンMg 1000というリールだけがダブルハンドルだが、これは買ったときからダブルハンドルだったからというだけのこと。リールを巻くときに摘んでない方のノブが手に当たるので、ちょっと不便だなぁと感じていた。服の袖に引っ掛かってイラッとした経験もある。一方でなんとなくだが一定の速度で巻きやすいかな?という気がしないでもない。
どうしてこんなことを考え始めたかというと、気になっている小型電動リール「シーボーグ150J」にシングルハンドルとダブルハンドルのモデルが出るから。カタログに記載されていた「剛でねじ伏せるか、柔でいなすか」という文言の意図するところが分からずに悩む。シングルハンドルとダブルハンドルのモデルでは搭載されているドラグが違い、単にハンドルノブが1個か2個かというだけでなく、対象魚まで違うように表記されている。ダブルハンドルのモデルの方が最大ドラグ力が低く「立ち上がりが緩やか」と説明されている。細ハリスを使った釣りにはダブルハンドルのモデルが適しているようだ。
さらにアブガルシアから発売された「アンバサダーBluemax船」「アンバサダーRedmax船」もそれぞれシングルハンドル、ダブルハンドルのモデルなのだが、糸巻き量、ギア比など同じシリーズなのに全く特性の違ったリールになっている。シングルハンドのBluemax船は「カレイ等のオールラウンドな船小物釣りに」、ダブルハンドルのRedmax船は「カワハギ、カレイ、タイラバまで視野に入れた」と説明されている。実売で6000円くらいの安いリールなので予備用に悪くないかもと少し気になっているのだが、へた釣りが使いたい糸巻き量、ギア比のモデルはRedmax船の方。カワハギもメバルもダブルハンドルで釣った方が本当はいいですよ~ってことなんだろうか?
シングルハンドルとダブルハンドルのリールは好みで使い分けるという以上にリールとしての志向が違ってくると認識した方がいいのだろうか? スピニングリールでもエギングモデルは最初からダブルハンドルになっていることがあるし、メバリング、アジング用としてダブルハンドルの交換パーツが売られているのを見たことがある。メバリングやアジングはリーリング速度を一定に保つためにダブルハンドル有利ってことかな? でも、エギング用リールがダブルハンドルなのはなぜ? やったことがないのでよく分からない。
ダブルハンドルの利点として挙げられているのは
1)ゆっくりとした一定の速度でリーリングしやすい。
2)巻き抵抗の変化を感じやすくなり手感度が上がる。
3)ハンドルが勝手に回転しないので、クラッチが勝手に戻らない。
4)釣りが上手になった気がする。
って感じかな? まぁへた釣りの場合、そんな繊細な釣りはしないのだが、手感度が上がるかもしれないというのはすごく魅力的に感じる。カワハギ釣りでも手感度上昇で取れる魚信が増えたりするんだろうか? デメリットはちょっとだけ高いってことと少しだけ重いってことらしい。
著者: へた釣り