カワハギの下錘に付けるブレードをウレタンコーティングしてアワビシートが剥がれないようにならないものかと…四苦八苦してきた。ウレタンコートはそれなりにうまくいったと思うのだが、根掛かりして岩の隙間でガリッと擦ると、ウレタンコートごとシールが剥がれてしまってがっかりした。
予感はあった。思ったより簡単にウレタンコートができたので、実際に使ってみたら、ウレタンコートなんて全く効果なかったよ~というオチが待ってるような気がしていた。効果がなかったか?と言われると効果はあった。釣り初めてから終了1時間ほど前までは、アワビシートは全く剥がれずに、ウレタンコートしてよかった~と思っていた。潮止まりで仕掛けをハワセ気味にしないと魚信をだせなくなって、とうとうやってしまった。根掛かり。竿をあおっても外せず、道糸を手に取って強引に脱出。手には錘が岩を擦った手ごたえがあった。
仕掛けを回収すると……あ~らら。アワビシートが3分の1ほどなくなってしまっている。アワビシートそのものが擦れてボロボロになったのではなく、ウレタンコートごとこそぎ取られたような感じ。裏面は無傷だったので、ブレードが岩の隙間に引っ掛かってしまったってことだろう。それでもアワビシートの持ちはウレタンコート前に比べると圧倒的によかったので、これからもアワビ貼りブレードを作るときにはウレタンコートする。でも、もっと強いコーティングってないのかな?
調べてみると、ルアーのコーティングには、セルロース系、エポキシ系、ウレタン系の3種類があるようだ。セルロース系は一度に厚塗りできないのが欠点で10回くらい塗り重ねる必要があるようで、面倒くさがりのへた釣りには無理。エポキシ系は乾くまで時間がかかるようで塗って吊るしておくだけだとムラになるみたいだ。作業の手軽さという点ではウレタン系を選んで正解だったみたいだが、ウレタン系の欠点として「コーティング皮膜同士は接着していないため衝撃で剥離しやすい」と書いてある。根掛かりで破損した理由はこれかっ!!
ここまできたら何としても絶対に剥がれないアワビ貼りブレードを作りたいわけで、なんかないかなぁ~と探していると、「熱収縮チューブ」なるものを発見。アワビシートを貼ってウレタンコートを3回くらいしてから熱収縮チューブで表面をガードしちゃえば……問題は円筒形の物専用なのでブレードにうまく密着させられるかどうかだ。大して高いものではないので、1回買って試してみよう。ブレードが無理ならメタルジグに使えばいいしね。
著者: へた釣り